企画AVのバイトをしていたときのことです。
雑誌の仕事が入りました。
久々に、絡み(セックス)ありの、大きな仕事です!
アダルト雑誌には、読者からのハメ撮り写真投稿ページがよくありますが、
あれは、実際に投稿されたものではありません。
私たちのような企画AVモデルが、仕事としてそういう写真を撮るのです。
そして、今回の私の仕事は、この雑誌のハメ撮り写真撮影の仕事でした。
撮影の日、マネージャーに言われていた、
とある出版社に集合しました。
その出版社は、アダルト雑誌だけを出版していません。
漫画雑誌やファッション雑誌、ギャル雑誌といった、
色んな雑誌を出版している、大きな出版社でした。
担当者さんに会議室のようなところに案内されたあと、
と説明を受けました。
企画AVというのは、
AV男優と絡むということは、まずありません。
『AV男優』と絡むことができるのは、
単体女優か、一部の売れっ子企画女優です。
普通の企画モノで男優役をするのは、たいていそのメーカーで働いている社内の人で、
自分でやるか、できそうな人を調達してきます。
Contents
AV女優の恋愛-男優を好きになってしまった
仕事=セックスのはずなのに・・
応接室で待っていると、担当者さんと、
小さなデジカメを持った若い男性が現れました。
と言われ、その担当者さんは去っていきました。
私はてっきり、私と男優役がセックスしているところを、
カメラマンが撮影するのかと思っていました。
でも、よりリアリティを出すためか?やりやすくするためか…?
私は男優役のテツさんと2人きりでセックスをして、
テツさん自身がときどき写真を撮るらしいのです。
(個室に2人きり…これからセックスをする…)
妙な空気が流れました。
「よろしくお願いします」
と、お互いかしこまってあいさつ。
「△△って雑誌知ってる?ティーン雑誌の。俺、それの編集やってんだよ」
「知らないけど、すごいね。私は普段は××大学の学生だよ」
「そっか」
そんな少しの会話をしたあと、
仕事…セックスに入りました。
ソファの上で、座ったままキス。
そして、服の中のおっぱいを触られ…脱いで…、
アソコに指が入り…、挿入…
テツさんは、ときどき、盛り下げないように、
瞬時に私の写真や、2人の局部のあたりの写真を撮っていました。
そして、テツさんが最後、私のお腹の上に発射しました。
なんとなくお互い照れ笑いを浮かべながら、
ティッシュで拭き掃除をしました。
今日の仕事はこれで終わりです。
その日家に帰って寝るとき、
テツさんのことばかり思い出してしまいました。
それまで、AVの仕事で、
5人くらいとセックスをしたことがあります。
だけど、
私はその相手の人のことを、
後になって特に思い出すことはありません。セックスも、感じません。
しかし、
テツさんとは、とても感じました。
そして、テツさんに好意を持ってしまった自分にも、気づきました…
会いたい気持ちが爆発
次の日も、また次の日も、テツさんのことばかり考えていました。
『もう1度会いたい…だけど、私は企画AV。共通点は、あの仕事のセックスだけ…』
テツさんのことで知っているのは、
△△という雑誌の編集者であることだけです。テツさんは私の本名すら知りません。
事務所のマネージャーに、
「テツさんの連絡先を教えてほしい」なんて口が裂けても言えないし、
直接出版社に電話をかけたりしたら、ストーカーみたいだし…。
(だけど、もう1度会いたくてたまらない…。)
私は、本屋に立ち寄って、
テツさんが編集をしているという雑誌を見てみました。
バリバリのギャル雑誌で、私とは無縁です。
(編集者の名前とか、載ってないかな…)
と最後のページを見てみたら、
ずらずらと10名くらいの名前が書いてありました。
その中に「○田哲矢」という名前を見つけました。
「!」と思いましたが、果たしてこれが編集者の名前なのか、
もっと偉い役員の名前か、発行元の誰かの名前か、見当もつきません。
ただひとつ、手掛かりを見つけました。
それは、編集後記です。
毎号この雑誌には、編集後記に、
編集者が顔写真と名前を添えて、コメントを書いていました。
(テツさんがもし編集後記を書くときがきたら、本名がわかるかもしれない!)
私は、少しだけ期待に胸を膨らませました。
手紙で電話番号を送る
次の号が出たとき、ドキドキしながら編集後記を見ました。
テツさんではありませんでした。
次の号…
なんと、その編集後記の写真の顔は、テツさんでした!
そして、「○田哲也」という名前は、やはりテツさんの名前でした。
『名前はわかった。じゃあ次はどうしよう…!』
悩みに悩んだあげく、私はその雑誌の編集局あてに、
手紙を書くことにしました。
もちろん宛名は、「○田哲也様」。
『この間仕事でご一緒した、××事務所のリカです。本名は○○です』
といった書き出しで、もう一度会いたい気持ちを書きました。
そして、私の電話番号とメールアドレスを書き添えました。
気づいてくれるかな、覚えててくれてるかな、変な女って思われるかな…
色んな思いが交錯しつつ、ドキドキしながら、ポストに投函しました。
それから1週間ほどして、見知らぬ番号から着信がありました。
『誰だろう?』ととると、
!!!
それは、まぎれもなくテツさんの声でした!
なんと、電話をかけてきてくれたのです!
やはり、驚いてはいました。
そして少し私の学校の話、テツさんの仕事の話をしたあと、
と言われました。私は嬉しくて、飛び上がりそうでした。
会ってくれるんだ…!
男優さんとの初デート~エッチ
そして1週間後、
プライベートで会うことになりました。
待ち合わせは、渋谷のハチ公前。テツさんは仕事が遅いので、
夜8時くらいに待ち合わせました。
少し遅れてテツさんがやってきました。
すごく恥ずかしかったけど、会えて、
本当に嬉しかったです。カラオケに行きました。
最初は順番に歌って、間におしゃべりもして、テツさんが今27歳で、大阪出身で、
彼女と別れて半年くらいだってことを教えてくれました。
そして、少しお酒を飲んで酔いが回ってきたころ…
テツさんが言いました。私はコクリとうなずいて、
カラオケボックスで、2度目のセックスをしました。
(きっと、テツさんも私のことを気に入ってるんだ)
そう確信していました。
だけど、コトが終わったあと、テツさんはなんだか淡白でした。
告白するも撃沈
ズバリ勇気を出して言ってみました。
沈黙…。
どうして?わざわざ電話もくれて、会ってもくれたのに…?
涙が、ぽろぽろこぼれてしまいました。フラれるんだなってわかったから。
…明言はしなかったけど、テツさんはやっぱり、
AVやるような子は、彼女にしたくないんだなっ
て、感じました。
AV女優は汚れ
『今日はAV女優じゃない、普通の子だ!』、
私はそう思っていたけど、
テツさんの中では、やっぱり私はAV女優みたい…
テツさんの前で、わんわんと泣いてしまいました。
カラオケボックスを出ると、雑踏でした。
駅に向かって歩き出しました。テツさんが前を歩き、
私は後ろをついていきました。
わざと距離を作って、途中ではぐれました。
テツさんから着信があったけど、取りませんでした…
AVっていうのは、ときに悲しい職業なのです。
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