読者投稿:愛花
元キャバで働いていた『愛花』です。
ストーカーは何度かされた経験はありますが、
今回は中でも一番怖かった話を書いてみたいと思います。
Contents
キャバ嬢時代~ストーカー『A様』の存在~
初めて勤めた夜のお店は働きやすく、お客様ので入りも良かったので
入ってすぐに馴染み気づけば2、3年勤めていました。
その時付き合っていた彼氏の家の近くにあるキャバクラで、
私は彼の家に転がり込むように半同棲生活を始めたました。
当初は、金持ちでいいお客様だった
ある程度お客様もつき、仕事にも慣れはじめた時、
週2、3回お店に来ては、
とゲームをしながらワイワイと飲むタイプの方で
1日20万前後使ってくださるいいお客様と認識していたのを覚えています。
お店に来るときは、必ず仲良しの友達と一緒に来ていて、
一人で来られるお客様に比べて少しばかり安心していました。
今考えると迂闊に警戒心を緩めてしまっていたのが、
よくなかったのかもしれません。
『A様』のストーカー行為~初期編~
原因不明の鬼電
ある休日、
疲れが溜まっていた私は、丸1日寝続けてしまっていた。
慌てて飛び起き、携帯をチェックしてみると
A様とA様の友達からの着信が50件近くの電話が来ていました。
(なんかあったのかなぁ・・・?)
と散々寝たにもかかわらず、まだ眠いという自分に驚き、
重たい目をこすりながらもリダイヤル。
A様
- 「・・・やっと連絡きた!おい!今まで何してたんだよ。なんでいつも電話でるのに、てか、俺なんかした?なぁ?なんかあるなら言ってくれよ。てかまず、俺の周りにも迷惑かけたんだから、ちゃんと謝れ」
と捲したて気味で彼氏気取りのような態度が癇に障ったが、
普段はとてもいいお客様だからと、その場は一旦飲み込んだ。
急に彼氏面される糞客に変貌
仕方なしにではあるが、お詫びとして
A様と初めて仕事以外での食事へ行くことになった。
着物のお姉さんに出迎えられ、
案内された場所はだだっ広い座敷の席でした。
二人では広すぎて落ち着かないような場所であったが、
A様は特に何にも気にしていない様子で、私の向かいではなく隣へ座って来ました。
ただただ広い座席にもすっかり慣れてきた私は
いつものようにたまにくるメールをちょこちょこと返しながらお話ししていた。
すると突然
本当に連絡は女友達からのものでしたが、
彼氏にすら携帯見せるなんてありえない!と思っていた私は、
と苦笑いになってしまっていた私の元へすかさず手が伸びる。
同伴で暴力もされガン萎え
携帯を無理やりでも見ようとしているのか、
その手はすかさず携帯へ向けられ力強く引っ張ってきた。
私もその日はなぜだか諦めが悪く、頑なに携帯にすがりついていると
鈍い音とともに右目の視界が一瞬歪んで見えた。
何が起こったのかわからないままじっとしていると
熱く・・・ジンジンとした感覚が目の周辺に感じ取れた。
なぜだかわからないが、私はA様に殴られていたのだった。
理由聞いてあげる余裕なんかは全くなく、
ただただ怖い。という感情だけを残してその場から立ち去った。
『A様』のストーカー行為~自宅特定編~
エスカレートしていく連絡
家に着いても、A様からの執着的な電話やメールが止まず、
A様
『ごめん。本当にお前が大事すぎて、どうしていいかわからなくなっちゃって。
でも手を出したのは良くないよね。本当に申し訳ない・・・』
と謝罪の連絡だったものもいつのまにか
- 『連絡して』
- 『シカト?』
- 『おーい!!!』
- 『今までどんだけお前に金使って来たかわかってる?今連絡してくれるなら怒らないからさ!』
と、内容はだんだんエスカレートしていき最後には
- 『今から家に迎えに行くから待ってて』
と。
それからは連絡はピタリと止めた様子で安堵。
それと同時に、
もし本当に来てしまったら…という恐怖心に襲われた。
目の下に残った赤黒い痣のせいで仕事にもいけず、
彼の協力もあって、ほとんど家から出ないような生活になりました。
自宅から下着が盗まれる
それからまた1週間ほど経ったある日の夕方、
洗濯物を取り込もうとベランダへ出ると
下着が上下セットのものが1つずつ消えてしまっていた。
不審に思いはしましたが、
あの下着洗濯したのって…昨日だっけ?と思い直してその日は何事もなく過ごす。
そして夜寝る支度をしていると2週間振りにA様メールが2件届いていた。
A様
- 『あの派手な下着は彼とのセックスで使ったのかな?白い君の肌にはとっても似合うよ』
- 『いいなぁー彼氏。羨ましすぎてどうにかなりそう…。なぁんてね』
確か無くした下着は派手めな…と頭をよぎった瞬間
急に寒気がして、怖くなった私は彼氏に相談し、
彼氏
- 「思い違いだったらってこともあるんなら、次また何かあったら警察に一緒に行こうか。」
と言ってくれました。
その言葉はとても心強く、
A様の存在も気にしないようになってい来ました。
でもそれはほんの数日間だけのことで、
すぐに思い出されることなった。
『A様』のストーカー行為~末期編~
ある日の朝、
洗濯が終わっていつのまにか寝てしまっていた私の耳へ、
ポツポツと雨がアスファルトを叩く音がして目が覚めた。
(・・・っ洗濯物!!!!)
気づいた時にはもうすでに遅い気もしていたが、慌ててベランダへ出てみると、
目を疑うような景色にしばらくその場から動けなくなってしまった。
ベランダに干していた服・下着・靴下までもが全て綺麗になくなっていた。
残っているものは彼の服や下着だけ・・・。
起こったことを理解してすぐ携帯を確認。
またA様から連絡が来ている。
A様
- 『濡れちゃうー大変だ!ただいま避難中です!笑』
短文のメッセージには一枚の画像が添えられていた。
恐る恐る開いてみると、
全く見覚えもないような人の家のベランダのような景色の中に
私の服や下着達が平然と物干し竿につられている画像だった。
恐怖を通り越して異常すぎるA様の行動に警察に相談しても取り合ってくれず、
思い切って携帯を変え、彼の家に帰るのをやめました。
最後に
それからはまるっきり音沙汰なしですが、
今は元彼の家の近くを通るのもちょっと怖くてできません。
これがキッカケで今のお店も辞め、
夜の仕事に戻るのも怖くてできないです。。