読者投稿:佐原(仮名)
前回記事:【妻が強姦された】1st、旦那がレ×プ犯を復讐した末路
その日の夜の11時頃に警察の留置所に留置。
留置所は二人留置される部屋で、
すでに背中一面に大きな刺青のある30代ぐらいの男が留置されていました。
その男は当時話題になっていた山口組分裂騒動の片方の組員で、
敵対する暴力団事務所の入り口に車で突っ込んだ罪で逮捕されたと聞きました。
逮捕されてから48時間以内に検察庁の取調べを受けなければならない為、
次の日の朝一番、簡単な取調べを受けて午後から大阪市福島区の大阪地方検察庁に送致。
そこで、検察官の取リ調べを受けました。
担当の検察官はメガネをかけた若い女性検察官でした。
取調べを受けた時、
事件の発端の理由や別れた妻と私との関係性はすでに調べられていました。
どうやら別れた妻が、
事件の原因や私との関係性を東住吉警察署の捜査一課に告げていたようです。
その日の検察庁での取り調べでは、
「なぜ包丁を持ち出したのか?」
「別れた妻なのになぜ報復する必要があるのか?」
を徹底的に調べられました。
女性の検察官はかなり厳しく、
- 私と別れた妻との現在の関係性
- 被害者である私が殴った男との関係性
などをしつこく聞かれました。
- 殺意はなかった事
- 包丁は脅しに使うつもりだった事
- 事件の原因は男が別れた妻を強姦した事が原因だと言う事
私は一切、主張を曲げませんでした。
その日の検察庁での取り調べは3時間にも及びました。
警察署に帰るとすぐに弁護士との接見がありました。
お金の無い私は国選弁護士を選び、
現在の情況を伝えました。
別れた妻と連絡をとると言い、
殺意が無かったと言う事を終始一貫してくれとの事で、
その日の弁護士の接見は終わりました。
その夜、留置所の食事と検察庁で出された弁当は冷えたまずい物でした。
留置所の中では、
刺青の男の人に「検察庁での取り調べはどうだったのか」と、
かなりひつこく聞かれました。
悪意は無いようなのですが、
留置所の中は暇すぎてそんな会話しかないようです。
レ×プ犯は被害届も受理されず無罪という結末
次の日の朝から、
警察署での本格的な取り調べが始まりました。
私の取り調べの担当にあたった刑事は、
捜査一課の30代ぐらいの若い刑事でした。
その若い刑事は簡単な自己紹介の後、
自分の容疑が殺人未遂容疑から傷害容疑へ変わった事を告げました。
どうやら私が殺意が無かった事を一貫して主張した事で、
殺人未遂容疑が傷害容疑へと変わったようです。
若い刑事の取調べは傷害事件とはあまり関係性が無いことばっかりで、
別れた妻との馴れ初めや夜の行為の事ばかりひつこく聞くのがほとんどでした。
二人の夜の行為を、
私が詳しく喋るまで顔色一つ変えずに聞いてくる・・・。
変態的とも思える取り調べが続きました。
私はその若い担当刑事が一発で嫌いになりました。
若い担当刑事はかなり取り調べに慣れた雰囲気で、
私が黙秘すると喋るまで眉ひとつ動かさず何時間も無言で待っていました。
顔の色が白かったのも、不気味さを際立たせてましたね。
私は相手の男が別れた妻を強姦した事が傷害事件の原因である、
殴った男にもかなりの非がある事を主張。
担当刑事からは、
- 相手の男は強姦ではなく合意の上だったと主張している事
- 別れた妻が自分から相手の男の部屋に上がっていると言う事
と、強姦ではない可能性が高い事を告げられました。
「お前は嫉妬にかられて、相手の男を殺そうとした身勝手な犯行じゃないのか?」
とも言われました。
どうやら同じ捜査一課で別れた妻の強姦事件も取り上げられているようで、
かなり複雑な事件になっていたのかもしれません。
当時、
別れた妻の強姦事件の事は私には殆ど告げられませんでした。
そんな取調べが拘留期限いっぱいの10日間ほど続きました。
その間に、検察庁での取り調べも数回行われました。
拘留期限は更に延期。
そんな中、
留置場で私に別れた妻から手紙が届きました。
内容は、「私が悪かった反省します復縁して下さい」
と言うものでした。
その後、
別れた妻が私の元へ差し入れを持って面会にきてくれました。
別れた妻の口から、
- 強姦の被害届は受理してもらえなかったと言う事
- 警察署と検察庁に私の傷害事件の参考人として任意の調べを受けた事
- 私と復縁して欲しいと言う事
をつげられました。
私は別れた妻との復縁を約束しました。
その後、取り調べの内容は傷害事件を立件する方向で進められました。
警察署の道場で事件の再現もやらされ、
犯行に使用した包丁の入手経路を調べられたり、
被害者の体の傷の写真を見せられて、
「自分がどこを刺したか?どこを殴ったのか?」
を徹底的に調べ認めさせられる作業がずっと続きました。
時には、
「被害者(レ×プ犯)に謝罪する気持ちは無いのか?」と聞かれたりもしました。
私は、
「謝罪するつもりは一切無い。向こうが別れた妻への強姦を認め謝罪するべき」
だと言い続けました。
警察署で毎日のように取り調べを受け、
検察庁でも取り調べを受けました。
最終的に私は傷害罪で略式起訴されることに事になりました。
犯行におよんだ動機がしっかりとあって無差別的なものでは無く、
再犯の可能性は少ないだろうとの見方と告げられました。
しかし、なぜか
"妻と事件の相手の男には二度と近づかない"
と言う事を約束させられました。