読者投稿:後藤(仮名)
その日、私は人妻にあらかじめ狙いを定めて女性を物色していました。
結構、遡ってもあまりピンとくる投稿が無かったので、
試しにもう一度最初から見てみたら新しく投稿された掲示板がありました。
「今日は主人がかえってこないそうです出張ってたけどほんとかね」
つい1分前に投稿されたばかりの書き込みを発見し、
プロフを見ると36歳ウミさんとのこと。
職業は専業主婦、
ターゲットの条件は満たしていたんですが・・・。
実際に出会ってみると・・・何と70代のおばあちゃんだったんです。
おばあちゃんとワクワクメールで出会い・・・(泣)
メ-ルの内容に違和感
ちょっと文章に違和感を感じましたが、
取りあえず光の速さで連絡。
誰よりも早く連絡出来た方が返信してもらえる可能性が高いのは明らかです。
ウメさん
「はじめまして!掲示板見ました!旦那さんに疑わしい面があるんですか?(笑)」
30分くらいプロフ検索をしたりして別の女性を物色していたんですが、
全くその36歳人妻から返信がくる様子が無く、
(ミスったかな?)
と思っていた頃に通知が来ました。
ウメさん
「もう結婚生活も長いので疑うのも馬鹿馬鹿しくなってきました。」
メッセージのやり取りをしているのに、
何だか掲示板に投稿する様な文章でしたね。
しかしせっかく返信を貰えたので、
焦ることなくまた送信。
時間が掛かるのは専業主婦なので、
家事に勤しんでいる可能性が高いと踏みました。
私
「夫婦生活にも色々あるんですね。たまには誰かと遊びに行ったりして、リフレッシュしてみてはいかがですか?」
今度は15分後に返信が来ました。
ウメさん
「友達はちかくにいないんです」
私
「僕で良ければ付き合いますよ?どこか行きたい所とかありますか?」
ウメさん
「エエエエ」
私
「どこでも言って下さい(笑)」
ウメさん
「ゆっくり出来るところがいいです」
私
「外なのに?(笑)ネカフェとか映画館とかですかね?」
ウメさん
「カフェとかオシャレなところはちょっと」
何だかイマイチ噛み合っていない印象を受けたのですが、
特段乗り気ではないという訳でもなさそうでしたので、
待ち合わせ場所を決めて会ってみることになりました。
しわっしわのおばあちゃん登場!!
都心で待ち合わせをする方が分かりやすいかとも思ったのですが、
ウミさんがあまり行きたがらなかったので、
彼女の自宅にほど近いという巣鴨で待ち合わせをしました。
巣鴨自体ほとんど来たことが無かったのですが、
落ち着いた雰囲気のある巣鴨通りはたまに立ち寄りたくなるイメージがあります。
おじいちゃんおばあちゃんが好む理由が、
大人になって何となく分かる様な気がしました。
それはさておき、待ち合わせ時間は午後14時。
周囲を見渡しても36歳の人妻は到着しているように思えず、
時間は5分ほど過ぎていました。
"交番がある方の出口"という指定をあらかじめ受けていたのですが、
周囲にいるのはスーツ姿の中年サラリーマンと1人のおばあちゃんだけ。。。。
とキョロキョロしていたらおばあちゃんと目が合い、
何故か口元に手を当てながらこちらに近寄ってきます。
(んん。。。?知り合い。。。か?)
ゆっくりと笑いながら近づいてきたおばあちゃんが、
僕の目の前に立つと自己紹介を始めました。
んんっ!?今このおばあちゃんなんつった!?
「ウミ」だって自己紹介したか?
笑って誤魔化されましたが、
どうやら間違いなさそうです。
年齢詐称をしていたらしい
私が出会い系でやり取りをしていた36歳専業主婦のウミさんは、
年齢詐称したおばあちゃんだったんです。。。。
そしてここでようやく違和感の正体が分かりました。
いくら若者という分類をされないにしても、
36歳にしては掲示板の投稿やLINEのやり取りに不慣れ過ぎたんです。
返信に時間が掛かっていたのも、
単純におばあちゃんだから行動がゆっくりなだけ。。。
その場で怒鳴りつけたい気持ちと、崩れ落ちたい気持ちが同時に襲ってきましたが、
何とか我慢しておばあちゃんに愛想笑いを返すことしかできませんでした。。。
孫もいるとか(笑)
どんな人妻が来るのか楽しみにしていた気持ちをないがしろにされたのは悔しかったのですが、
こんな形で見知らぬおばあちゃんと仲良くなる機会もそうそうありませんので、
せっかくなのでランチしてみました(笑)。
おばあちゃん曰く、
「孫がやってるあぷりを私もやってみたかったのよ」とのこと。
孫がワクワクやってるのかと思い、
年齢を伺ったら70歳とのことでした。
かなり珍しい体験だと思いますが、
「お詫びだから」という理由で昼飯をご馳走になったので水に流すことにします。
皆さんもおばあちゃんの年齢詐称には気を付けて下さいね(笑)。